#黙示録の四騎士 120話感想

ども、ガミガミです。

今週も『黙示録の四騎士』感想です。

ネタバレ全開&鈴木央の過去作品ネタ満載なのでご注意ください。

 

 

 

 

モートラック「魔神の王の体から腐り落ちた肉片のに~~」

 

 

エリザベス「えっと…それ治せますけど…?」

 

 

モートラック「」

 

 

 
制作・著作
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 NKB

 

 

 

 

……みたいな世界線があったら良かったんですがね。

つーかエリザベスならマジで普通に治せると思うので。

 

 

以下、箇条書き。

 

・扉絵

「What are we waiting for? Let's get going!!」

「私たちは何をぐずぐずしているんですか?さあ行こう!!」

(※Google翻訳

パッと見しま○らで売ってる謎英語Tシャツみたいなダサさになりかねませんが、個人的にはこのジャケットとセーターは現実で販売してほしい。

 

・混沌の杖

WEBカメラだったのか。

まあさすがに混沌の騎士を通しても状況の把握はできると思うけど。

 

・”我が義弟の剣の腕は私のそれを凌駕する”

このセリフを見てふと思ったんですが、今までイロンシッドの剣技が凄いって描写ありましたっけ?

基本的にこいつの戦闘ってあの十字ビームばっかりで、剣技となるとシスタナでアンと普通~~に戦ってたイメージしか無いんで…

似たようなセリフでもメリオダスエスカノールは俺より強いぞ」って言うのとは重みがまるで違いますね。

 

・パーシバル「その子はお前たちがしていることを全部知ってるの…?」

今回、結局この問いにモートラック何一つ答えてないわけだけど、おそらくパーシバルも答えないのが答えだとは思ってるだろうな。

 

・「悪しきを挫き弱気を助けよ 大切なものを己が命をかけ守る者となれ」

パーシバルもこの言葉の重みは知ってるから、自分たちが”悪しき”側にされてる理不尽を除けばモートラック覚悟と信念は感じ取ったんだと思う。

 

・互いに戦わずにすむいい方法

あくまで永遠の王国(キャメロット)という存在は選択肢の1つであり、永遠の王国にすがる人間達…さらに言えばアーサー本人に対してすら”他の選択肢”があれば、そもそも争う理由が無いとパーシバルは思ってるはず。

そしてモートラックも、背負うものの象徴がディオドラだけで、主君であり恩人でもあるはずのアーサーが居ないことで推測するに、あくまでディオドラが無事に生きていられる居場所さえあれば永遠の王国には固執しないんじゃないかと思う。

ただそのパーシバルの提案には現時点で具体性が全く無く、パーシバルの提案が理解できるからこそ具体性の無さにモートラック怒りを感じるのは当然だろうな、と。

(パーシバルが提案した次のコマで、髪に隠れてるけど額に青筋立ててるので)

けどそこからの返答が「所詮 運命なんだよ!!!」なのは、運命に抗って永遠の王国で生きながらえてるディオドラをも否定する自己矛盾を内包してるのが哀しい…

 

モートラックの「お前の父親」発言

イロンシッドがパーシバルの父親であることは否定しないので、実際本当に父親なのか「便宜上父親と言っていい理由」があるんだろうけど、こればっかりはなかなか予想しづらい。

 

・”サウザント・クロス”

一見メリオダス(神器ロストヴェイン)の実像分身みたいだけど、やってることは多分菊丸ステップなんだろうなと思ったらちょっと笑えてきた。

 

 

それではまた来週………………

 

 

追記:

最後にちょっと作品の設定について否定的な感想を…

 

 

これは俺個人の考えであり、後々物語の展開で覆されるかもしれないという前提(むしろそうあってほしいという願望)での感想なんですが、自分は”混沌(混沌の母)”という超存在がブリタニアに生きる全ての種族および種族間の争いの原因の根底にあることで、物語の基部がつまらなくなると大罪の頃から感じてます。

 

単純に”魔神王”と”最高神”の争いから派生する”聖戦”によって起きた事象…

例えば、メリオダスとエリザベスにかけられた呪いによる悲劇、女神族がおこなった魔神族の大量虐殺(デリエリの姉含む)による因縁、魔神族と女神族の均衡が破れた後の十戒ゴウセル謀略…等々多くのエピソードはどれも本っっっ当に面白いんですが、いざ言及が「争いを起こしたこと」そのものにまで及んでしまうと、結局それは”魔神王”と”最高神”がそういうふうに創られたから…つまりそれらを生み出した”混沌”が悪いに帰結してしまうんですよね。

極論を言えば、争いを始めた”魔神王”と”最高神”にすら罪は無いんです。

だってそうなるように創ったのは”混沌”だから。

”混沌”が封印され光と闇の時代に至る火種になった”人間”を創ったのも”混沌”だから。

これでは、物事の根底に何の物語性も無い。

なので、アーサーの掲げる「人間が真の平穏を手にするには人間以外の種族を根絶させなければならない」発言も理屈としては理解できるけど、人間以外の種族を否定しうる要素を分解していって考えたとしても、”混沌”が邪魔をして結局「人間族にとってそういう存在になってしまうよう創った”混沌”が悪いになってしまう。

 

今回、モートラック「だが幸せの絶頂は聖戦に打ち砕かれた」って発言から、改めてこのつまらなさを痛感しました。

これでまだモートラックの恨みの対象が”聖戦”まで広がらず、魔神王のみ…もしくは、逆恨みだとしても魔神王をあの姿に変身させた七つの大罪〉にだけ向くならまだしも、聖戦という”争いそのもの”に及んでしまうとどうしようもない。

(とはいえモートラック自身は上の感想で書いたように、ディオドラの安全以外どうでもよさそうな感もあるので、そこまで大きく考えてない気はしますが。)

 

その辺が俺は咀嚼して飲み込めないんです。

人間族の立場、というミクロな視点で見れば”混沌”がどうとか創造主がどうとか関係ないってのは理解しますが、どうしてもその視点だけで物語を見れないんです。

つくづく”混沌”とかいう無茶苦茶な存在を作中に創ってくれたな、と感じてます。

 

さらにそのとんでもない存在が、モートラック達が仕えるアーサーに宿ってるというのもかなり皮肉なものですが、さすがにアーサーと混沌の関係についてはこの先ある程度大きな展開があるんじゃないか?とは思ってます。

現状、混沌の騎士含めたアーサー陣営に肩入れしたいと思える要素があまりにも少なすぎますから。

 

もし何か画期的な考察や、価値観がひっくり返る解釈をお持ちの方が居たら是非教えていただきたいです…

 

改めてまた来週。