ども、ガミガミです。
今週も『黙示録の四騎士』感想です。
ネタバレ全開&鈴木央の過去作品ネタ満載なのでご注意ください。
今までこのブログの感想で、イロンシッドに対しては「人間としての器の小ささ」や「父親としての在り方」についてわりと罵詈雑言の類を駆使して評価してきたと思いますが、それでもなんというか…どこか”物語上の役割でこういう風に描かれてるキャラクター”という意識が大きかったので、言うほどこのキャラを嫌悪していたわけではなかったんですが…
今週の黙騎士を読んで、初めてこの男に対して心の底から
キモっ…
って思ってしまいましたね。
それこそもう、吐き気を催すレベルで。
今まではただ単に人間性のイカれた父親失格男という存在だったのが、ディオドラへのあの愛情溢れる父親ぶりを目の当たりにして、この男はそんな真っ当な父性を持ち合わせていながら、息子と認識しているパーシバルに対して今まであんな言動をしてきたのか?
あまつさえ、主君の命令とはいえ両親が存在する子供(ギネヴィア)の拉致を平気で行ったのか?
…と思ったら、もう「気持ち悪い」以外の感想が出てこなかったですね。
とはいえこの先の展開で、いつか評価が覆ってまともな父親キャラと認知される日が来るかもしれませんが、ひとまず現状自分の中では深夜の山手線のホームにぶち撒けられた吐瀉物並の評価に成り下がってしまいました。
というかもはや、こんな最悪な父親キャラを生み出せてしまう鈴木央本人を畏怖してしまうレベルです。
以下、箇条書き。
・メリオダスとエリザベスが話すシーン
微妙に『怨嗟のエジンバラ』全編観終わった後に読んだらエモい気持ちになりそうな匂わせシーンだな、と直感してしまった。
・リオネスを守る
個人的に、メリオダスなら立場はどうあれリオネスを信頼できる存在に任せて、実際にキャメロットへの道を通れないまでもアーサーを放置した罪悪感と責任感で以て自分で旅に出て行動しそうだと思ったけど、アーサーが心の拠り所にしていた旧キャメロット王国を失ったその後を知ってるからこそ(そもそもその責任の一端があるからこそ)、国を維持して守るということの重要性がメリオダスの中で大きくなったのかもしれない…と思ったり。
・メリオダス「……でかい嵐が来るぞ」
嵐……………はっ!…ハウザー再登場!?(絶対に違う)
・イロンシッド「着きましたよ ギネヴィア姫」
ギネヴィアのハイライトが消えた瞳……たった1コマなのにゾクッとする。
・見開きキャメロット
ちょっと特殊な構図の数々ではあるけど、久々に鈴木央の描く圧倒的背景美を摂取して軽く達しそうになりました(笑顔)
・ギネヴィア「つまらない男よね」
かつて『金剛番長』において、王様番長が金剛猛を「チンケな漢(おとこ)」と評した身も蓋も無さがあっていいなと思いました。
・ギネヴィアの予言 for イロンシッド
この時は「まさかパーシバルと!?」と思いましたが、ここでイロンシッドがディオドラのことを思い浮かべてたんだとしたら、ギネヴィアの煽り文句は井上尚弥のボディブローくらい効いたでしょうね。
・「邂逅の門」の呪文
いつもの日本語アナグラム呪文じゃない、なんか普通(?)っぽい呪文だな。
・お邪魔だったかしら?
背景に剣を持ったカルフェン王と思われる巨像があるので、アーサーの中で歴代の人間の王に対する敬意は失われていなさそう。
・アーサー×マーリン
マーリンと何をしてたかも気になるけど、それよりも何よりもアーサー…お前…
今もそんな顔できるんだな…
正直そんな顔が出来なくなったからこそ、「今の」アーサーが在るんだと思ってたから、完全に不意打ちだった。
同時に混沌のせいでイカれてしまったんじゃない、正気を保ったままで今までの行為に及んでた可能性も出てきたわけで、大変ショックというかなんというか…
まあアーサーに関しては物語の根幹に関わる以上このままラスボス的立ち位置じゃ居続けないだろうという楽観視もしてるので、これからの展開に期待しようと思います。
とりあえずアーサーが混沌フェイスに豹変した時のマーリンの反応を見る限り、混沌の力が強大で完全にコントロールはできないけど、マーリンと接してる時だけ「普通のアーサー」を取り戻せる…みたいな設定だと面白いかも。
・q(^Д^)「驚いた?ざまあみろだわ……!」
アーサーをボロクソ煽る目的だったかもしれないけど、ある意味ここにイロンシッドを同伴させなかったのはギネヴィアの情け……なのかも?
・サメ映画
まあ、好きじゃないと「海原番長(※『金剛番長』に登場する学ランを着た超巨大なサメ)」なんてもん発想すらできんわな。
・イロンシッド独唱
このシーンのせいで、イロンシッドの声のキャスティングは二面性が表現できる上に歌が上手という縛りが出来てしまった。
・イロンシッド「ただいま帰ったぞ!!!」
このシーン、おそらく作者が意図的に目元の描き方をパーシバルに寄せてるのがまたえげつねぇなと思いましたね。
・ディオドラ
最後のページだけで「息子」とか「少年」って明言されてしまったけど、もし明かさなかったらファンの間で少年か?少女か?論争が起こってもおかしくなかった風貌。
(短パンのお陰で”少年”優勢にはなっただろうけど)
それではまた来週。
※ 2022年 1月1日に更新された公式ブログにて
>僕の漫画を昔から知ってる人にはオドロキの
>報告ができると思います!(年内中には)
>(年内中には)
>( 年 内 中 に は )
この記事を更新した現在
2023年 1月11日
…いくらカタールW杯の後とはいえ、アディショナルタイム長過ぎませんかね??
そろそろ笛を吹いてもらいたいんですが???
さすがに丸1年以上、続報一切無しで放置プレイ食らうとは思いませんでした…
ここまできたら公表できない理由があるんだろうなと察しますが…
せめて…
なにか…
ほんの少しでもいいので…
続報を…
なにとぞ…
なにとぞ……
……orz