ども、ガミガミです。
今週も『黙示録の四騎士』感想です。
ネタバレ全開&鈴木央の過去作品ネタ満載なのでご注意ください。
ほぼ無人となった街の工房から、炉の煙と共に小気味良く鉄を打つ音が響き渡る。
今や王国の聖騎士長となった鍛冶屋の倅が、パーシバルのために慣れた手つきで金槌を振るっていた。
「これが… 僕の剣!!!」
〈常闇の棺〉の欠片を柄に仕立てた剣を握り、パーシバルは満面の笑みを浮かべた。
憧憬の念を抱いた聖騎士から授かった高揚感。
初めて自分の武器(えもの)を得た優越感。
一振り自分の剣を持つということは、少年を「男」へと変貌させるに足るロマンなのかもしれない。
先の聖戦を勝利に導いた伝説の英雄の一人が、同じように〈常闇の棺〉の欠片を剣として愛用していたことなど、おそらくパーシバルは知る由もない。
ただ、「それ」は確かに次世代へと継承されたのだ。
この剣があれば、きっと守るべき大切なものを守れるだろう。
この剣があれば、きっとこの先待ち受ける困難にも打ち勝つだろう。
がんばれパーシバル!
戦えパーシバル!
「…この泥棒猫!」
はい、というわけで小さな頃から一緒に育った幼馴染みのウロボロスちゃんが、「パーシバルの剣(=ヒロイン)」の座を、いきなり転校してきた美少女(〈常闇の棺〉の欠片の剣)に奪われた悲哀を描いてみました。
というか、そもそもパーシバルはウロボロスちゃんのことを恋愛対象(=剣)とすら思ってないので、この先待ち受ける展開はウロボロスちゃんが転校生美少女に負けじと慣れない料理を頑張って手を絆創膏だらけにしてお弁当を作ってきたりする正規ルートか、はたまたと○メモ4の幼馴染みみたいに自分が恋愛対象と見られてないことにショックを受けヤンデレ化してしまうルートか…
以下、箇条書き。
・扉絵
思わず開いた瞬間「かっけえええ!」と漏らしてしまった。
・スーパーサイクロン
初めてその名前を見た時はあまりのダサさに「昭和の特撮モノの必殺技かよ!」と思ったけど、今や完全にハウザーの味になってるのがニクい。
・本気
まあこの時点でも本気は全く出してないんだろうけど、パーシバルが手も足も出なかった古竜とはいえハウザーが戦ってきた魔神族やインデュラの幼体に比べれば屁みたいなもんなんだろうな。
・「聖騎士ってかっこよいーーーーー!!!」
ただハウザーに憧れて…というわけではなく、幼少期からじいじに教えられた「訓示」を胸に刻んで生きる指標にしてきた経緯があるから、なかなか感慨深いセリフ。
・”らいじんぐとるねえど” ”わあるしょっく” ”すうぱあさいくろん”
全部ひらがなで書くと、なんとなく畜生ペンギン感が…
・「世の中俺よか強い奴なんざいくらでも…」
クリリンみたいに「人間」に絞って言えば、ほぼ最強クラスなのでは?
・小竜とナシエンス
完全にネバーエンディングストーリー。
・ゴッ
ハウザーに殴られたエドリンを見て、四回転半ジャンプ中に体勢を崩したガブリエルを思い出した人、挙手。
・「格好いいだろ?オレの叔父さん」
ハウザーの器のデカさと懐の広さを見て思わず胸キュンしちゃったアンさん萌え。
・〈常闇の棺〉の欠片
ここまでドニーを脅しつつも、自分たちの命に関わるかもしれない物を託すあたり、ハウザーのドニーたちへの信頼が伺える。
・僕の剣
冒頭でも触れたけど、大罪から巡り巡って黙騎士の主人公が「この剣」を持つのはなかなか感慨深い展開。
・別れ
何か裏事情でも無い限り、パーシバル達の目的地とハウザーの帰る場所って同じリオネス王国なはずなんだけど、ハウザーたちは街の後始末でもするのかな?
それではまた来週。
オマケ(Twitterに上げたハウザー)