七つの大罪 The STAGE 東京初日感想

ども、ガミガミです(´ω`)


もはやツイッターで書けない、書ききれない事が起きないと
更新されなくなってしまった我がブログ…久々の更新です。


お題は『七つの大罪 The STAGE』(以下:七ステ)
いわゆる2.5次元と言われる舞台の大罪です。


まず単刀直入に感想を述べると「最高」でした。
本当に観に行って良かったと思いました。
正直ここまで凄いものだとは想像できなかったです。


カーテンコールでメリオダス役の役者さんから
SNSでのネタバレ勘弁だけど宣伝はよろ(意訳)」と言われたんですが、
あの舞台で繰り広げられた圧倒的熱量を客席で吸収しておいて、
ネタバレに配慮しながら小出しに放熱するなどということは不可能だと思ったので、
最早ログインIDすら忘れかけていたこのブログが約2年ぶりに更新されることとなりました。


(※ この先は七ステのネタバレ注意です。)






これはツイッターでも書きましたが、
白状すると第一印象はぶっちゃけ結構キツかったです。


「舞台化すること」自体にはそこまで抵抗は無かったんですが、
最初に公開されたメインビジュアル(公式サイト参照)があまりに衝撃的で、
ハッキリ言って「張り切ったコスプレ」としか思えなかったですし、
「違和感の塊」がそこに在るような感覚で、舞台の観劇経験の無い俺に取っては
「何が始まるんです!?」と、不吉なセリフを吐きたくもなりました。


しかしながら、何事も…特に鈴木央に関するものは、
実際に触れずに批評するのは信者魂が許しませんでしたから、
なんとか初日のチケットを確保して、自分の目と耳で確かめることにしました。
当時はどちらかというと嫌悪感よりも恐怖感の方が先走ってしまい、
一体どんなものが表に出てくるのか心の中で不安が渦巻いていました。


そうして公演初日まで月日が流れていったんですが、
役者さんたちの稽古の様子が徐々に公式ツイッターから流れるにつれて、
「ああ、この人たちは間違いなく本気で七つの大罪に接してくれているんだ。」と感じ、
当初持っていた不安や恐怖感はどんどん薄れていきました。
さらに、鈴木央が稽古を観に行って絶賛してるという一報が
担当編集のツイッターから投下されてからはもう楽しみで仕方なくなりました。
自分で言うのも何ですが本当にチョロいですね。


そして8/3、ついに初日を迎えて観に行ったんですが、
冒頭で述べた通り「最高」の舞台でした。
頭の中にほんの僅かに残っていた偏見も、木っ端微塵に吹き飛んで宇宙の塵と消えました。


まず感想を100点満点中の「減点方式」「加点方式」で評価すると


減点方式:85点


加点方式:20000点


です。


不満な点が全く無かったわけではありません。
キャスト一覧を見れば分かる通り、出てくるべきキャラが何人も削られてます。
一番大きいのはドレファス。二大聖騎士長と劇中で語られながら影も形も出てきません。
あとはツイーゴ、ダナ先生&セネットさん、ルイン以外の<不気味な牙>、オスローなどなど…
(進行上必要とはいえルインだけ出てきたのはちょっと笑いましたw)
それに伴って勿論ストーリーも短縮、改変が数多く見られました。
なにより「ビビアンがエリザベスを攫う直前」の、さあこれから王都に乗り込むぞという
割と中途半端なシーンで話が終わったのには驚きました。
時間的にヘンドリクセンを倒すまではまず無理だし、アーサーもキャスティングされていないので、
その前までのどこかで終わるとは思ってましたが…。


とまあ、減点と言える点はこれら話の展開に関するものがほぼ全てですが、
これらは不満と言っても「理解」できないものでは全くありません
ゴウセルが仲間に入るまでの話をある程度きちんとなぞりながら、
かつテンポよく魅せていった構成は素晴らしかったです。
アニメ1期ではごっそり改変されていたペリオとゴウセルの話も、
所々端折りながらとはいえ、きちんと2人の心の交錯を描いてくれていて嬉しかったです。


唯一話の展開以外で不満があるとしたら、最初に豚の帽子亭に入ってきた
「さまよう錆の騎士」の中身のエリザベスが例の黒タイツじゃなかったことくらいですね。
(そこからメリオダスとの会話が長く続くんで舞台上で着替えるのが不可能なのは理解してますw)




さて減点方式の評価が終わったとこで、今度は加点方式でいきましょう。
もう加点するところは探せばキリがありません


今回の舞台はお芝居だけじゃなくて歌あり、踊りあり、アクションあり、殺陣ありで、
ミュージカルの要素も高い舞台でした。
それをまあ、役者さんたちがどれもこれも平然とこなすわけですよ。
アクションなんかもう皆キレッキレで、段差のある舞台を飛ぶは跳ねるわ大忙し。
殺陣も迫力があって凄まじく、特にキングやディアンヌが長物を持った時は見栄えが良くて目を引きました。
で、そんな中でも皆さんしっかりお芝居をして歌ったり踊ったりしてるんですから、
正直バケモノかこの人たちは?…と思いましたね。


しかもその歌や踊りが上手いのなんの。
ただ歌うだけじゃなくて、ちゃんとキャラクターの機微を大事にしつつ、
踊りもキャラのイメージを崩さない細かい所作が見て取れて大変素晴らしかったです。
稽古を見た担当編集さんが「衣装を着てなくても声でどのキャラかわかる」と言ってましたが、
声どころか姿だけでも判別できるんじゃないかと思えるくらい、立ち振舞が堂に入ってました。
バンさんは常に「バンさんの角度」で立っていたし、エリザベスは常に「エリザベスの歩き方」をしてました。


中でもメリオダスに関してはいくら賛辞を尽くしても足りないくらいです。
さすがに声や喋り方こそアニメとは違う方向性ですが、そこに居るのは確かにメリオダス
本編さながら舞台上で縦横無尽に動き回る姿にはつい見惚れてしまいました。
正直、あまりに飛び跳ねまくるので、膝や足首を怪我しないか心配でした。
動きもキレてて、魅せ方も上手く、立ち回りが洗練されていて、一つ一つの仕草も様になってる。
まさに「主役」という存在感でした。


今回、自分が七ステを観るにあたって特に心配していた事が3つありました。


・ホークはどうするのか(そもそも出てくるの?)
ディアンヌをどう扱うのか
・雷や爆発などのエフェクトはどう見せるのか


まずホークは、間違いなくこの舞台が始まって観客が最初に笑うところになると思いますが、
予測していた通り等身大のホークのぬいぐるみを黒子さんが操る形でした。
けどこのホークも当然出番は多く、声こそ久野ちゃんのナレーションですが動きはホークそのもので、
ある意味ここが「嘘」に見えてしまったら観客の舞台への没入度にも関わりますから、
操ってた方はおそらく相当気を使って稽古を重ねたんじゃないかと思います。


そしてディアンヌ
自分はもう普通の人間サイズのディアンヌを「ディアンヌ」と言い張って進めるのもアリだし、
それも仕方ないだろうとも思ってましたが、この演出は本当に圧巻でした。
3番目のエフェクトの話とも重なりますが、
七ステは舞台全体にさまざまなCGエフェクトを映写する演出に加えて、
若干透過する移動式のスクリーンにピンポイントで映像当てる演出も巧みに使っていました。
ディアンヌは、主にそのスクリーンに実際演じている役者さんの姿を拡大して映写することで、
ディアンヌが大きいサイズで仲間と一緒にそこに居る」ことを違和感無く表現していました。
これはもう、その光景を見た瞬間立ち上がって拍手をしたくなるほどの感動でした。そうきたか、と。


CGエフェクトで特に凄かったのは、キングがギーラと戦った時の「増殖(インクリース)」ですね。
乱れ舞う刃がキングの周りを包み、操られて飛び交う光景は凄まじかったです。
間違いなくあそこがこの舞台における「CGを用いた戦闘シーン」の一番の見せ場だったと思います。
あまりに凄くてちょっと背筋が震えるほどでした。


いや〜本当にもういくら魅力を語っても尽きないですが、
最後に1つだけ声のボリュームをアラレちゃんの「んちゃ砲」並にして言いたいのが、


ディアンヌが可愛い!!』


これです!
おそらく今から数多くの人が七ステに足を運ぶでしょうが、
この1点においては、他のキャラのファンであろうと、たとえ地球外生命体であろうと、
誰1人異論を挟む余地が無いだろうと確信してます。


まず初めに驚いたのは声が「似てる」んですよ。悠木碧に。
そして、演じ方も徹底的に悠木碧の演技を踏襲してました。
だからもうディアンヌだけは、声のイメージをアニメと摺り合せて噛み砕く作業が全く必要ありません。
ディアンヌの声で、
ディアンヌの動きをしてる、
可愛いディアンヌが、
そこに居るんです。


たまりません。


沢山の魅力溢れる七ステにおいてこういう事を言うのは極めて失礼だと百も承知していますが、
このディアンヌが可愛い」という点のみを堪能するためだけでも、
七つの大罪 The STAGE』に足を運ぶ価値は大いにあります
これはもうディアンヌ可愛い史」における一大事件と言っても過言ではないので、
もしディアンヌが大好きなのに七ステを敬遠している人が居たら今すぐローソンチケットへ飛ぶべきです。
本っっっ当に可愛かった。


というわけで、ひとまず感想はこれにて終了。
もし書き足りないことがあったら追加します。


それでは。