ガールズ&パンツァー劇場版 感想(※ネタバレ注意)

昨日、ガルパン劇場版の最速上映を観てきました。
まあ、もう、とんでもないレベルのクオリティで、
衝撃を通り越して事件なんじゃないか?とまで思った次第です。


で、そういうものを観た後ってのは思う存分感想をぶっ放したいわけですが、
(観たのが公式イベントとはいえ)さすがにツイッターで正式公開日前に起き上がり大昇龍も気が引ける。


…というわけで、これ以上溜め込むのは精神衛生上よろしくないので、
約7ヶ月も放置していたブログを再開するに至ったわけです。
変な話ですが、もうそれくらいとてつもない出来の映画です。
徹頭徹尾ガルパンで、観る前の人間が想像でどれだけハードルを上げたとしても、
全盛期のセルゲイ・ブブカばりの跳躍で飛び越されると思います。
とにかくヤバかった。とにかく凄かった。


※ え〜以下、ネタバレ満載なのでご注意下さい。






総評としては、もう本当に徹頭徹尾「ガルパン」そのものであり、
逆にこの劇場版をガルパンにする為に、TVシリーズOVAがあったんじゃないか?
とまで思えるほど、ガルパンガルパンによるガルパンの為のガルパンでした。
何かの「続編」としてここまで原点を昇華させたクオリティの高いものを作れるものなのか?と、
尊敬の念よりも恐怖を感じましたね。主に脚本に。


正直、オールスター全員集合はガルパンで映画やるって決まった時から予想はしてました。
あんな完璧なTVシリーズやりきった上で、さらに盛り上げようとしたらもう「オールスター全員集合」しか無いでしょ、と。
けどあの展開は、分かってたけど、分かってたからこそ最っっ高に燃えましたね!
で、そうなる以上絶対に全員見せ場を作ってくるだろうとも思ってましたが、それも完璧でした。
劇中で『30対30の殲滅戦』って聞いた時「おいおい、正気か?」と思ったんですが、
安易に端折る場面なんか全然無くて、手に汗握る緊張感を維持したままきちんと見せ場を作るんですからね。
その中での笑いとシリアスのメリハリも匙加減が絶妙でした。


展開としては、もう無茶苦茶ですよ。特に最後の戦い。
「遊園地の観覧車を破壊して転がして武器に使う」とか「ジェットコースターのレールを戦車でチェイスとか、
文字で書くと「馬鹿じゃねーの?」ってレベルですが、これもガルパンだから”で許される表面張力ギリギリの表現ですよ。
これこそ「映画」でやる意味のある展開だと思いましたね。あんなの絶対TVじゃ出来ないと思います。


個人的に一番印象的だったのは、最速直後の舞台挨拶でも演者さんの誰かが言ってた
ノンナとクラーラがロシア語で会話するシーンですね。
あれは2人がロシア語で会話してるのをカチューシャが「日本語で喋れ」と突っ込んで、
最後にどっかで「クラーラ、お前日本語喋れるんかーい!」みたいな形で
ただ単に「笑い」で終わらせるネタだろうと思ってたんですが、
まさかあんな熱い、沁みる演出の種だったとは…本気で「やられた」と思いましたね。
カチューシャが本当の意味で「成長」したシーンでもあるし、ものすごく印象に残りました。


あと、劇場で印象に残ったのは、久々に劇場内であそこまで皆が爆笑する映画を観たのも久々でした。
紗希ちゃんの「…ちょうちょ」もかなり笑いましたが、一番ツボったのはやっぱKV-2の発砲で
某ホテルの一角が木っ端微塵になるシーンですね。
肴屋本店壊滅も大概でしたが、事前に大洗の町が大変なことになるって情報知ってた俺でもあれは
「そこまでやるか!?wwww」と思って腹抱えて笑ったシーンです。
普通、あんなもん許可してくれるとこ無いですよ。
そういう意味でこれは、ガルパンと大洗の町の今までの繋がりも含めた上での「劇場版」なんだと思いました。
今までの経緯(敬意)が無かったらあそこまで町を滅茶苦茶にするシーン、
本来心の底から笑えるような代物じゃないですからね。


で、それも含めてこの映画を観る前に大洗遠征を何度もしてて本当に良かったと思いました。
自分は大洗には5回ほど行って、キャラパネルを制覇するのに丸1日レンタサイクルで散策したこともあって、
地図無しでもある程度動き回れるくらいには町の地理を把握してるんですが、
最初の大洗での戦闘で各車輌が今どこらへんに居る、どこらへんに行った、ってのが
ちゃんと頭で理解出来たのはすごく楽しさが増しましたね。
映画を観た後で大洗を訪ねるのも一興でしょうが、俺自身は是非とも観る前の訪問をオススメします。


え〜だいぶ感想ぶっ放したい欲求が収まってきたんで、ひとまずここまでにします(´ω`)スッキリ
もっと詳細な感想書きたい気もするんですが、結局この作品は「ヤバい」としか言いようが無いんで。


普段映画って何度も足を運ぶこと無いんですが(劇場版アイマスも2回しか観てないですし)、
ガルパンに関しては最低でもあと3回は観に行くでしょう。間違い無く。
これ書いてる今も、正直観たくて仕方ありません。仕事が休みなら絶対行ってました。
本当に、本当に最高の作品です。
初見でここまで満足度の高かった映画、おそらく初めてですね。
それでいて、満足しているにも関わらず無性にもう1度観たくなる、というのも初めての経験です。


あ〜ガルパン観たい! 大洗行きたい!


おしまい!